《日本甲冑制作研究会とは》
《日本甲冑制作研究会とは》
目的
尾張・三河地方は、戦国時代を泰平の世に導いた三英傑である織田信長、豊臣秀吉そして徳川家康が活躍した地域です。本会は、その尾張・三河地方を中心にして、日本甲冑の防具として完成された当世具足(桃山時代~江戸時代初期)を主に制作・販売するとともに、制作方法および制作技法を研究し、制作者を養成し、制作方法・技術を後世に伝承することを目的とします。
本会では、愛知県名古屋市、刈谷市、蒲郡市、岐阜県恵那市、大垣市、山形県鶴岡市で活躍する甲冑師および甲冑制作愛好家とともに、各地の観光施設や観光協会等と協力しながら本会で制作した現代甲冑・武具・衣装の展示会、甲冑試着体験会、甲冑武者行列、甲冑関連用品の手作り体験会などを開催します。これらの活動により、現代でも甲冑を制作している職人がいることを広く一般の方々に認識してもらい、「甲冑」というものに親しんでもらい、日本古来の伝統芸術作品をより身近に感じてもらいたいと思います。
・鉄製にて桃山時代~江戸時代初期の当世具足一領を制作する。塗りは 漆またはそれに準じるもの。形式は数種類ある中から自分の好む一領を選び、着領者の体型に合わせ制作する。完成後は着領し動作確認を行い、無理な箇所が生じた場合は補修し、書き留めておき次回制作に生かす。
・鉄製にて三十二間筋冑を制作する。塗りは漆またはそれに準じるもの南北朝時代に発生、強度を保ち、さらに軽量化することを追求し、完成に至ったのが六十二間ともいえる。その基本となる三十二間を制作し、その構造を掌握。完成後、着領し機能を確認する。特に機能に関しては深く被って前方が見渡せるかどうか注意する。対角となる筋の正確さ、全体のつくりなど美的感覚を養う。
・桃山時代から江戸初期の当世具足の知識を会得すること。