昭和32(1957)年・4月生まれる
平成22(2010)年・熱田伸道氏に師事
平成30(2018)年・甲青師としてデビュー
小学生の頃から武具・刀剣に興味を持ち、戦国時代の戦記物や刀剣の説明書を読むのが好きであった。戦国時代に当時の武士がこれらの武具を身に着け、千軍万馬往来して一国一城の主になっていく姿を思い浮かべワクワクしていた。
大学卒業と同時に刈谷市役所に奉職し、文化財の担当となり、東京はじめ各歴史博物館にて実物の武具を目にすることで益々興味を持つようになり、50歳頃より見様見真似で甲制作を始める。そんな折、名古屋に住む甲冑師・熱田伸道氏に出会い師事する。
8年間制作を学び、甲冑一領と三十二間筋冑を完成。日本甲冑の歴史を文章にまとめ、師匠より甲冑師「刈屋伸尚」を名乗ることを許される。
平成30年に退職と同時に自宅に「井ヶ谷甲冑工房」を構え、日々制作に精進し研鑽を積んでいる。今後は刈谷市を中心に西三河にて甲冑文化を広めるよう努力していきたい。
昭和20(1945)年・9月生まれる
平成17(2005)年・熱田伸道氏に師事
平成22(2010)年・甲青工房よこたを開設
平成17年60歳で退職後、大山城を観光。その折、城内にて甲冑工房の看板が目に入った。中には甲冑師・熱田伸道氏が作業をしており興味を誘われた。「私でもできるでしようか」と尋ねると「好きならできる」との返事。それ以来「甲冑工房おがわ」へ週4回欠かさず通って教えを乞う。5年の修業を積み、甲冑一領と三十二間筋冑を作った。
平成22年自宅に「甲冑工房よこた」を開設。現在修復・新作を行いながら、「蒲郡くらふと展」 にて甲冑展示及び試着体験を行い、子供向けに小札加工品を販売し甲冑文化の推進・啓発を図っている。また、地元の蒲郡市の「上之郷城跡を愛する会」に所属し、歴史遣産をいかしたイベントの啓発活動をしている。
1959年(昭和34年)10月生まれる
2004年(平成16年)甲冑師 藤澤宗忍に師事
2019年(令和元年)甲冑工房岩村を開設
学生の頃から城と戦国時代が好きで各地を旅する。息子が生まれた節句の飾り兜を探したが気に入ったものを買い求められなかった。そんな時、兜の展示会があり会場で見た雑賀冑の美しさに感銘を受け、その制作者である伊賀上野の甲冑師・藤澤宗忍氏に師事する。
最初から雑賀冑の制作は困難を極めるため、手始めに変わり冑を制作し、節句飾りの馬蘭後立付き一の谷冑を制作した。その後、長烏帽子冑等を制作し雑賀冑の制作に挑んだ。
雑賀の基本は鉄錆地で叩き出しの凹凸が多い。金槌で叩いた面が直接露出するため、ごまかしがきかない。しかし納得できるまで叩けば美しい形状が描ける。
名古屋の自宅では近所への騒音が気になるため、岐阜県恵那市の岩村に工房を開設し、創意工夫研鑽し、当世具足、雑賀冑を制作している。現在までに和製南蛮甲冑二領、変わり冑八頭、雑賀冑十頭を制作、雑賀の冑専門の甲冑師を目指している。
昭和45(1970)年 1月生まれる
平成24(2012)年 荘内藩甲青研究会主催甲青制作教室に参加
平成27(2015)年 大将級甲冑ー領、足軽級甲冑ニ領制作
平成29(2017)年 熱田伸道氏の弟子となる
令和元(2019)年 河北町谷地八幡宮神事用甲青四領修復
令和 3(2021)年 舞台用甲冑(井伊直政公)制作
荘内藩甲冑研究会の発足経緯である「甲冑文化の継承」を担うべく、当会の理事を務める傍ら甲冑制作教室を開講。制作した甲冑を活用し「武者隊」を結成、プロの俳優から殺陣を教わり地域の行事・イベントに多数出陣し、荘内藩酒井家の歴史を伝える活動をしている。
JR東日本「TRAINSUITE四季島」鶴岡駅停車時の演武でのお迎えを行い、NHKBSの番組にて紹介される。
実戦で用いられた甲冑は堅牢性と機能性を備え、華美な装飾を施さずとも気迫に充ちており、その造形美に惹かれるところが多くある。武士の強い意志、当時の匠の技と息づかいが感じられる甲冑制作に勤しんでいる。